アトリエアイシス

手と香りでゆったり時間をうみだす工房 港区三田のアロマテラピープライベートサロン
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    アルツハイマー型認知症の予防に役立つ精油

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      「みんなの家庭の医学」で放送されたアルツハイマー型認知症の予防に役立つ「香り」が話題になっています。鳥取大学医学部での認知症予防プログラムの臨床データは以前から参考にさせてもらっており講座内で具体例として紹介することもしばしば。たまたま放送日翌日にアロマショップへ立ち寄ったところ、紹介された精油がすでに品切れに。恐るべしTVの大衆への訴求力!
       
      嗅覚刺激全般が脳の機能維持に役立つこと。中でも「ローズマリー」と「レモン」に活性作用が認められ、日中に使用するともの忘れの予防などに活用できること。「ラベンダー」と「オレンジ」は高ぶった神経を鎮静し、安眠に導く効果があり夕方以降に使用するとリラックスと安眠促進に役立つという内容だったようですね。そこで今回はアルツハイマー型認知症のクライアントに接する機会が多いアロマセラピストの視点からローズマリー精油について解説します。


      訪問アロマケアでの実際
      私は高齢者施設で訪問アロマケアをしているアロマセラピストです。もちろんローズマリーを活用していますとお伝えしたいところなのですが、実際は使用可能精油から除外されています。TVでローズマリーの有用性を知った方はどうして?と驚かれるかもしれませんね。
       
      「ローズマリー」は今回取り上げられた作用のほか、血圧上昇作用があるといわれています。またローズマリーの中にも数種類あり、ケトン類のカンファーを多く含むものは高濃度で使用すると頭痛を引き起こす神経毒性が認められています。
       
      訪問アロマケアでは70代後半から100歳以上のクライアントもおり、アルツハイマー型認知症のほか、脳出血の後遺症、糖尿病、高血圧症、高脂血症などの慢性疾患を持つケースも少なくありません。安全性を重視するため血圧上昇作用のあるローズマリーは使用できないケースが多いのです。
       
      極端な例ですが、アルツハイマー型認知症かつ高血圧症のクライアントにローズマリーを芳香させながら施術をおこなったところ、翌日脳出血が起き緊急入院。ケア報告書には使用精油を明記し、施設および家族に提出していますので、精油についてインターネットや書籍で調べると、ローズマリーの血圧上昇作用神経毒性作用の記述はすぐに見つかるでしょう。そこで
       
      「容体が急変したのは、使用精油の影響ではないか」

      と問合せが入った場合、関連性を否定する方法がないのです。ご本人やご家族の心理面を考慮しても禁忌に触れる精油の使用はリスクが高すぎます。
       
      精油の研究がすすみ、禁忌の見直しもされています。中には言い伝え的なものも、原液塗布や飲用しない限りは心配のないものがあっても、念のためすべて掲載されているのが現状です。

      お医者様が使用可能と言っているくらいですから、最新の研究では、血圧上昇作用は心配することがないのかもしれません。しかし、手が
      情報が上書きされるにはまだまだ時間がかかるでしょう。

      第3者がクライアントに提供するケースでは、既往症を確認し、同意を得た上での使用がよいかと思います。
      訪問アロマケアの場合、触れるケアとのコラボなので精油の作用のみに依拠することはありません。安全性を優先して使用精油を選んでいます。
       
      ご家族の要望でケアに使用するケースも
       
      例外もあります。ローズマリーに可能性を見出し、ご家族からの依頼で使用したケースです。(今回の放送後ではありません。)意思疎通が困難なクライアントがフレッシュローズマリーの香りに強い反応を見せたことがきっかけでした。
      リスクについても同意が得られ、血圧異常もないことから使用に至りました。結果としては長期導入にはならず、経過観察はできませんでしたが、今回のTV放送のように認知が広まり、ご家族からのアロマテラピーのご要望が増えていくことは喜ばしいことです。ご家族の理解があってこそ、ケアの実施が叶うからです。
       
      直接吸入も適切な濃度で
      気分が悪くなったら換気と水分補給を
       
      リスクもありますが、ローズマリーは疾患との相互作用の心配がなければ魅力的な精油です。自己責任でセルフケアに取り入れることができる方は多いに活用されるとよいと思います。

      ただし、「アルツハイマー型認知症にぜったいになりたくない!」と思うあまり過剰使用をしないことです。食品でもサプリメントでもはやく効果を出したくてついつい取りすぎてしまうお気持ちはよく分かります。
      たとえば、私は集中したいときローズマリーやペパーミントを首元のストールに3滴程度つけます。確かに頭がすっきりし、スムーズに作業が進みます。その後、2時間程度で軽い頭痛が起きることがあります。
       
      これってもしやケトン類の神経毒性?」と思うようになったのはしばらくたってからのこと。職業柄つねに精油が手元にあり、集中したいときに使っては軽い頭痛、、を何度も経験しようやく気がつきました。
       
      体に取り入れてどのような反応がでるかは個人差がありますが3滴程度でも頭痛が起こるケースもあるということを覚えておいて欲しいのです。もともと精油は濃縮された強力な物質です。体調の変化に注意しながら使用してください。頭痛が起きた場合はすぐに吸入をやめ、窓をあけて換気し水分補給してください。しばらくすると緩和します。
       
      人ごとではない認知症

      厚生労働省の調査によると、現在の認知症の出現率は65歳以上の老年人口全体では8.9%ですが、年齢とともに上昇し、85歳以上では男性の22%、女性の29.8%、つまり4人にひとりが認知症の症状を示していることになります。
       
      私自身、認知症の家族がいますし、ケア現場でも接しているので人ごとではありません。認知症だからといって必ずしも不幸というわけではなく、暖かなケアを受けることができていれば、痛みやストレスから解放され天使のように穏やかな方もいらっしゃいます。

      しかし、急性期の家族への負担は大きく、発症後は仕事の継続が困難です。超高齢化社会でも高齢者が元気に働くことができればまだよいのですが、働けず、介護に人手が必要な認知症患者は増加の一途、、日本の未来はどうなるのでしょう。

       
      さっそく注文が入り届けたご近所のお客さまから「これで未来が明るくなりました。」との言葉は冗談半分、切実半分。誰もが予防できるものなら予防したいのが認知症。嗅覚刺激が助けになるならば、プロとして正しい使用法をお伝えすることにもっと努めねばと気が引き締まりました。

      各精油の基本情報と注意事項は以下をご参照ください。
      精油の特性を紹介するために作用を挙げていますが、疾患の治療効果を示すものではありません。


      ローズマリー・カンファ
      Rosmarinus officinalis ct.camphor
      科:シソ科
      抽出部位:花と葉
      抽出方法:水蒸気蒸留法
      【主な作用】神経強壮、頭脳明晰、強心、血圧上昇、胆汁分泌促進、筋肉弛緩、加温、うっ血除去、利尿、抗菌、抗ウィルス
      【注意事項】神経毒性があるため高濃度で長時間の使用は避ける。妊娠中、授乳中、てんかん、高血圧症の方は使用を避ける。


      レモン
      Citrus limon
      科:ミカン科
      抽出部位:果皮
      抽出方法:圧搾法
      【主な作用】精神高揚、健胃、駆風、消化促進、血行促進、肝臓強壮、静脈強壮、抗菌、抗ウィルス、免疫強化
      【注意事項】高濃度での使用で皮膚刺激。光毒性により塗布後日光にあたると炎症やシミの原因になることがあるため塗布後8時間以上は直射日光を避ける。

      ラベンダー・アングスティフォリア
      Lavandula angustifolia
      科:シソ科
      抽出部位:花と葉
      抽出方法:水蒸気蒸留法
      【主な作用】鎮静、鎮痛、安眠促進、抗うつ、自律神経調整、抗痙攣、血圧降下、抗炎症、癒傷、瘢痕形成、筋肉弛緩、皮膚細胞活性、抗菌、抗ウィルス、抗真菌
      【注意事項】妊娠初期は使用を避ける


      スイートオレンジ
      Citrus sinensis
      科:ミカン科
      抽出部位:果皮
      抽出方法:圧搾法
      【主な作用】精神高揚、抗不安、鎮静、神経強壮、健胃、食欲増進、安眠促進、抗菌、抗ウィルス
      【注意事項】高濃度での使用で皮膚刺激。光毒性により塗布後日光にあたると炎症やシミの原因になることがあるため塗布後8時間以上は直射日光を避ける。

       
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        - | 2014/05/18 1:44 PM
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        - | 2014/04/28 5:51 PM
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